お産の取り扱い

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当院におけるお産の取り扱い

さめじまボンディングクリニックにおけるお産の取り扱いは、以下のようになります。
ご一読いただき、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

1. 会陰切開について

基本的に胎児の健康状態に問題がなければ会陰切開は行いません。切開してでも早く産ませる必要がある場合、胎児が大きすぎたり会陰部が硬すぎて裂傷が起きる可能性が非常に高い場合、ご本人の同意を得て切開する場合もあります。

2. その他のお産前の処置について

  1. 浣 腸 : 必要に応じて行います。
    帝王切開の時には、麻酔により腸管運動が止まり手術後に腸閉塞を起こすことがあるため、手術前に必ず浣腸し排便を促します。通常のお産の場合には、排便状況を確認させていただき、ご相談のうえ必要と感じたら行います。
  2. 導 尿 : 必要に応じて行います。
    お産の時に膀胱がいっぱいになっていると、お産進行の妨げとなることもあり、 また、産後子宮収縮が弱くなり出血量が増えることもあります。トイレ歩行が困難な場合には、必要に応じて導尿させていただきます。
  3. 剃 毛 : 原則として行いません。
    帝王切開のときは、腹部の剃毛を行います。
  4. 点 滴 : 原則として行いません。
    前回帝王切開、双子分娩、妊娠高血圧症、骨盤位、胎児仮死状態、その他リスクの高い場合には緊急時に備えて輸液管理を行います。
  5. 分娩監視装置 : 入院時に装着(最低30~40分。元気さが確認されるまで)して、児の健康状態を確認します。安全なお産をサポートするため、出産が近くなってきたときやリスクのあるときは装着します。

3. 陣痛促進について

  1. 分娩誘発 : 予定日を2週間過ぎると過期妊娠となり、胎盤機能が急速に低下することもあります。妊娠41Wを過ぎてもお産になる見通しが少ない場合、破水が先に来て陣痛が始まる見通しが少ない場合、その他、医師の判断により分娩誘発が望ましいと判断した場合、状況説明しご相談の上で誘発に踏み切ることがあります。
    基本的に極力薬剤を使わない自然なお産を目指しています。そのため、分娩誘発が必要と判断した場合には子宮口を開くために水風船(メトロイリーゼ)を留置し、やんわりと子宮口が開いてきて、やがて自然陣発してくるのを期待して待ちます。
  2. 分娩促進 : 陣痛が発来しても過度の母体疲労その他の原因で陣痛が微弱で、異常に時間がかかりすぎる場合、状況説明しご納得の上で薬剤を使って陣痛増強に踏み切ることがあります。

4. 急速遂娩

児の健康状態が急に悪くなった時には急いで娩出しなければなりません。状況説明し納得していただいた上で以下のような医療措置に踏み切ります。

  1. 吸引分娩 : もうひといきみで胎児が娩出できると判断した場合、児頭に吸引カップをつけて陰圧をかけて引いて出す場合があります。この場合、同時に介助者がお腹の上から押すこともあります。
  2. 鉗子分娩 : 吸引で娩出がさらに困難な場合は、金属製の鉗子で児頭を挟んで引いて娩出します。この場合、通常は会陰切開が必要です。
  3. 帝王切開 : 前回帝王切開、骨盤位で経膣分娩の危険な児の姿勢、妊娠中や分娩中に胎児の状態が悪くなった時、妊娠高血圧症やその他の合併症、母体疲労など産婦の状態が思わしくない時など、普通のお産では母児を救うことが難しいと判断された場合に行ないます。

5. 麻酔について

麻酔専門医による和痛(無痛)分娩を行っています。
なお、和痛(無痛)分娩の対象は、原則、経産婦の方となります。

6. 母乳育児について

母子の健康状態を確認しながら、母子同室をはじめます。

7. 夫立合い出産について

ご主人が立ち会うことにより、産婦の精神的・身体的苦痛が和らいだり、また親子の絆や父性が深まることが考えられます。当院は立ち会い出産を推奨します。

8. バースプランについて

以上のことを考慮してご自分のバースプランを作り上げてください。スタッフ一同バースプランに沿ったお産ができるよう援助させて頂きます。

※出産・育児に関してご不明なことがございましたら、スタッフに遠慮なくお聞き下さい。

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